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vol.1 – 美容室ヴァンテアン様

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やっぱり好奇心を持つことだよね。

 

-今のこういう環境の中でも、経験、知識、技術を磨くために、若い人たちはどのような意識を持たなければいけないですか?

やっぱり好奇心を持つことだよね。常になんでかなっていう好奇心を持たないと。そこから始まるじゃないですか。例えば、なぜレラ(nona)のシャンプーを最初に取り扱ったかって言ったら、その昔シャンプーしたらトリートメント・コンディショナーするのが当たり前だったのに、「シャンプーだけでいい」って。確かにシャンプーだけで指どおりが良くなるわけでしょ。なんで?っていう世界。リンスインシャンプーじゃないのに。その理屈がわからない。要するに、アミノ酸、髪の毛の成分で洗うからって。あー、そういうことかって。

 

昔は、スタッフもいろいろな商品や技術に興味があったんですよ。だから当時のスタッフってやっぱり優秀だよね。スタッフにカットしてもらうじゃないですか。うちの嫁が最初で最後だもん、僕の髪形を褒めたの。20年前。「今日のカットかっこいいよね」って。でも、この10年間褒められたことがない(笑)。

 

当時のスタッフに僕は教育上今よりも厳しかった。厳しかったけど無理強いはしてないよね。でも、無理強いするまでもなく講習に行っていたしさ。スタッフ同士でも喧々諤々やっていましたよね。サロンワークの中で日々切磋琢磨していましたよね。でも今の子たちはやっぱないもんね。

 

-ここ何年位の人たちがないと感じていますか?

やっぱり、90年生まれ以降だね。完全にデジタルになってから。幼少期に受けるもの、育つ環境がみんなデジタルになっているわけですよ。そうすると一方的にしか入ってこない。もう言葉とかコミュニケーションの往復がなくなるわけですよね。子供の感性に多大な影響を与えますよね。

 

90年にお店をオープンしてから講師として高校や美容学校に呼ばれるわけですよ。90年代半ばぐらいになって子供たちの目つきがおかしくなってきた。何が苦手ですか、何が不安ですか、就職してから不安に思うことって何ですかって訊くと、「お客さんとのコミュニケーション」とか、「職場での人間関係」。その前までは、「休みの日は遊べるか」、「夜遊ぶ時間はあるのか」、「仕事はちゃんと上手くなるのか」、そういうことが多かったわけですよ。だけど、90年代半ばぐらいから圧倒的にコミュニケーション不安が感じられるようになった。携帯がだんだん一般的になったのも90年代前半からだからね。デジタル化だよね。あれによって美容師にそぐわない人間が出来てきてしまう。

 

感性なんかでも、今の若い子たちよりも我々の世代の方が持っているっていうのは、若い子たちは利便性のみでデジタルを惜しみもなくなんの疑問も持たずに使うじゃないですか。僕らはデジタルの怖さがあるから、アナログの部分を多用しますよね。

 

なんていうのかな、自分自身の感性を高めるって、じゃあ教科書を読んでこれをやって高まる、じゃぁ毎日絵を描いたら高まる、毎日バッハを聞いたら高まる、そういう問題だけじゃないんだよね。幅広くいろんな知識を自分の中に入れていって自分の脳細胞をいかに広げるかっていうことでしょ。

 

-これからデジタルがもっともっと加速する中で、今後の美容界ってどう…

美容師は、アナログを持てる美容師であればその希少性を売りにして高くするべきですよね。例えば、ミュージシャンはほぼほぼCD出さなくなってコンサートにシフトしているじゃないですか。その代わりコンサートチケットはめちゃめちゃ高くなって1万円以上でしょ。しかもファンクラブに入ってないと買えないみたいなさ。美容師もそうなるんじゃないですか。希少性の持つ美容師のみが高い値段取れて末永くいけるっていう。一般的だと、たぶんダメになっちゃうんだろうね。

 

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