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vol.1 – 美容室ヴァンテアン様

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内面から出るもんですよ、やっぱり「美」は。

 

-美容師として「美」って何ですか?

内面でしょ、内面。内面から出るもんですよ、やっぱり「美」は。着飾るものじゃなくて、やっぱり内面から出るもの。着飾るものは、みんなビトンの財布もエルメスも持たなくなっちゃったんですよ。だけど健康志向でジョギングとかみんなしてるじゃないですか。だから、最終的に残るのはそれなんですよ、「美」は。モードじゃないんだよね、「美」はね、たぶん。それしかないですね。

 

-美容師さんにとっての「センス」ってどういうところだと思いますか?

やっぱり、感受性ですよ。例えばね、美容師が切り終わったときに、「いつもどっちから分けていますか」って聞くこと自体おかしいよね。だって、人間の顔っていうのは目の高さや頬の位置、それから左右の目と目尻と唇・口角までの距離って右と左で違うじゃないですか。それを鑑みた上で、こっちから分けたほうが似合いますよねって。あとフロントの毛流れに沿って流せばボリューム感は出なくなってぴたっとした前髪になるし、ボリューム感を出したいんだったら毛流れに逆らって流した方がいい。

お客さんに「分け目をどちらから分けていますか」って言う美容師が多い。でも、それを自分から「こっちから流したほうがいいですよ」って言う美容師が、やっぱりそれが「センス」ですよ。それって、理屈って何?って言っても説明できないよね。目の高さとかはありますよ。高い方から低い方に流した方が絶対に安定するんですよ。その他の複合要素を、そのお客さんの顔を見て、こういうのが良いでしょって言えないと。

 

お客さんと接するって、そのお客さんが何で悩んでいるかどんな髪型が似合うかっていったら、その人の仕事とかも知らないと。昔僕ね、あるお客さんで顔は派手なんですよ、めちゃめちゃ濃い顔してるわけ。その人が「お任せします」って言うから、アバンギャルドっぽいような要素があるから、そんな要素で作ったわけ。そしたら、その彼女怒っちゃってさ。何でかって言ったら、彼女クラシックのバイオリニストだったんですよ。そこは自分が抑えてなかったなって。だから、お客さんのバックボーンをなるべく多く短時間でキャッチすることが美容師って求められるから、そのセンスって1個じゃないですよね。わかりやすく言えば、IQが高い美容師じゃなきゃダメですよ。

 

そういうものってさ、理屈とか教科書で覚えるんじゃなくて、やっぱり育ってきた環境。子供の頃から美容師になってスタイリストになるまでの、人生の全部の中で学んできたことだと思うんですよ。だから、うちの店でクリニカルを売りにしてお客さんとカウンセリングしながら説明してエイジング対策やっていることを、うちのスタッフができるかって言ったらできないですよね。

 

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