1.152021
vol.9 – ファッションハウス伊太利亜 様
高級店を作るというよりは一流店を作りたい。地域のお客様が「お金を払ってでも来たい」というお店を作りたい。来たいっていうお店作りが一番のコンセプトになっています。
ファッションハウス 伊太利亜
代表 高神圭吾 さん
千葉県銚子市新生町2-9-5
TEL: 047-925-1431
営業時間:9:00 – 18:30
https://beauty-dream.jp/index.html
-お店のコンセプトや特徴を教えて下さい。
地域密着型でやっているんですが、その中でも「銚子だからできない」、「東京だからできる」、そういう内容の違いというのを変えたくて。「どこにいても最高の技術とサービスでおもてなしをやっていく」ということです。高級店を作るというよりは一流店を作りたい。地域のお客様が「お金を払ってでも来たい」というお店を作りたい。来たいっていうお店作りが一番のコンセプトになっています。結果的に「あそこが良いお店だよね」って言ってもらえるような。安いか高いかって言ったらこの地域にしては高い方だと思います。髪の毛が生活に与える影響っていうのはものすごく大きいと感じています。そういうのをスタッフにもしっかりと説明してやっています。
-普段はスタッフの方とどのようなコミュニケーションを取り、またどのようにそのようなコンセプトを実践していますか?
「仕事を通じて何を伝えられるか」ってお客様もスタッフも一緒で、技術を基準としてそこから話が始まると思うんですね。なぜこうなるのかを順序立ててスタッフに教えているような感じで、そこから会話につながるような、そういうコミュニケーションの取り方をしています。
-お店のスタッフのモチベーションはいかがですか?充実して仕事していると感じていますか?
一番大事にしているのは「なぜ」というキーワード。「なぜ」それをするのか、「なぜ」それをしなければいけないのか、その疑問がやっぱり解決に導くためのキーワードになると思う。それを通じて美容でも接客でも全部ありとあらゆるものがつながるというか。スタッフに「なぜですか?」って聞かれた瞬間に「なぜだと思う?」とオウム返しするんですよ。自分がどこまで理解していて、どこが理解できてないのかを順序立てて覚えてもらうために。答えを教えるのは簡単なんですけど、考える力というのはスタイリストになったときに必要だと思う。それをアシスタントの頃からやってもらっています。だから難しいとは思います。やり方を教えるんですけど考え方って千差万別なので。それがその子の色にもなると思う。
-今こだわっている分野、注力しているところはどこですか?
「髪の毛の水分」と「頭皮の状態を良くして髪を生やすこと」で見た目を変化させる。そして、「いかにお客様の心の壁を取れるか」っていう精神的なもの。その3つですかね。
頭皮の土台が良くないと良い髪は生えない。良い髪をなぜ生やしたいかというと、やっぱり自信を持ちたいとか、変わりたいとか、印象を変えたいとか、何か変化を求める方がきっと多いと思うんです。
頭皮の中では、今わかっているのは、髪の毛の毛根から表皮までの間、ここのところをバルジ領域というんですけど、そのバルジ領域がどう作用しているのかを今調べている最中です。その部分で髪に色をつける。白髪の人はそこの工場が止まってしまう。
髪の毛の栄養ってどこから来ているのって、普通は大体毛根じゃないですか。血液があって毛根に酸素と栄養が行き渡っているんですけど、「果たしてそれホントなの?」というところを調べています。毛細血管って全部繋がっているじゃないですか。そしたら別に太い血管だけに栄養素が来ているわけではなく、その毛細血管も血液循環しているわけなので栄養と酸素を届けている。そうするとそのバルジ領域って大事だよねって話になるんですよ。
-美容師になるときにある程度は毛髪理論を学ぶと思うんですが、そういう深い部分まで勉強されている方は少ないのではないですか?
やっぱり気づきだと思います。偏見を取るっていうんですかね。僕の勉強方法は偏見を取るっていうのが一番大きい。「ほんとに?」から始まるんです。疑うことから。
-スタッフの方を含めてお店全体で勉強することもあるのですか?
月に1回経営会議というのをやっていまして、そこでは美容のことから最近のニュースや流行っていることなど、1時間位かけてディスカッションするんです。その時は議題が決まっていません。唯一、1ヵ月分の数字と何を考え何を行ったかというのを書く。それ以外は何も決めてないですね。本当は決めなければいけないんだろうなと思うんですけど、お店の人数が少ないので臨機応変にしています。それがうちの強みでもある。