僕全部運だと思っています。だから運を良くするために徳を積むじゃないですけど、人のために何ができるかをしっかり考えた方が良い世の中になってきたなって。

－経営者としてサロン経営で一番大事にしていることは何ですか？

多分皆さん一緒だと思うんですけど、まずは入り口の掃除。経営うんぬんの前に、美容室はお客様がきれいになりに来ている場所なので、綺麗な場所を提供しなきゃいけない。入り口とトイレがすごく大事。次に、もちろん美容室なので、髪の毛は落ちているかもしれないんですけど、お客様をご案内するときに目の前にゴミが落ちていたら拾うぐらいの気持ちでお客様を接客して欲しい。それができたら数字はついてくると思っています。

経営って手腕、手腕ってよく言われるんですけど、僕は知識をいっぱい持った人がほんの一握りの運があることによって会社が成り立っていると思っています。僕は経営者って言えないので。ほんとに運だけで生きている男なので(笑)。ホントに運ですよ。すごい数字のスペシャリストが僕と話したら「何言っているの？」ってなるはず。

－今後の方向性を教えてください。

この1店舗を大事に、地域に根付かせる。必要とされるように頑張る。多分皆さん一緒だと思うんですけど、誰かの為に何かのために役に立つことが仕事だと思うんです。でもその方向性って会社でも個人でも一緒で、どう人の役に立てるかが大事だと思う。もちろん多店舗化するのも良いですし、面貸しなど今美容業界で他の人がやっていることをやってももちろんいいと思う。僕はそんな器ではないので、1店舗の店をしっかりと守っていけるように。特に、自分で作ったわけではないので。自分で作ったらいくらでもやめる事は簡単なんですよ。もうここまでやったからいいよって踏ん切りつくんですけど、僕は二代目なので。絶対潰したくない。そういう思いがあればいかに必要とされるかを考えたほうが結果的にレールは引けるのかなって。そこが一番大きいですね。

－次の世代へのバトンタッチも少しずつ考え始めていますか？

考えますよね。引退できるんだったら早いほうが良いって。なぜかと言うと、古い人がずっと残ってしまうとどうしても考え方が凝り固まってしまうんですよね。「凝り固まらないためにいろんなところに行きなさい」という話をするんですけど、できる人とできない人がいる。

やっぱり頑張ったら遊びたいじゃないですか(笑)。できることなら美容だけではなくいろんな分野である程度のお金というゆとりができればいいですよね。ただお金・収入を得たらどう出すかが一番大事だと思います。美容は美容である程度お金を稼げて生活の基盤ができたら、今よく言われる副業、ああいうので自分の貯蓄を増やしていく。こういうバランスの生活が今後マストになりそうな気がするんです。今ちょっとずつ着手しています。そのバランスが変わったらある程度バトンタッチの方向にシフトできるのかな。徐々に引導渡すというか。腹をくくればいつでも引導を渡せるんですけどね。でもそこにはやっぱり先代が作ったお店っていうのもあるので、そこには責任が伴います。いいよって言いたいんですけど、言えないっていう。

－コロナ対策はどうされていますか？

もちろん検温、消毒、マスクの徹底ですね。これも運だと思っています。これだけ日本人って勤勉で真面目な国民性で、それである程度抑えられている状況があって、もう1年ですよね。みんな我慢しているし、政府は政府でGoToやっちゃいますし。そうなったら増えるのは必然で、それを防ぐのっていうのは個人では無理ですよね。もう僕は運だと思っているんですよ。ただその中でもできることって言ったら地域でお金を使うこと。地産地消が一番大事だと思うんです。だからより地域の絆というのは少しずつ深まってきているんじゃないかなと感じます。

－スタッフのストレスはいかがですか？

基本的に僕が思う社員のストレスって、制約、時間、ノルマ、期待に応えられないかもしれないという不安、そういうものを取り除けばストレスってないと思っているんですよ。なぜなら数字を追わないので。そうすると何かあったときに「こうしていいですか？」って言った時に「いいよ」って二つ返事でしてあげる。これがストレスを軽減する方法。ただもちろん間違っていることや、明らかにだめということは、「それするためにはどうしたらいい？」って疑問を投げかけています。大丈夫だと思ったらいつでも二つ返事するというのは、僕の中でのスタッフのストレス軽減法です。

社員がいなかったら僕何もできないですもん。だから自分がある程度になったときにはいっぱい遊んでやろうと。ただそれは夢で終わるかもしれないです。人のために何のためにと考えたらできないこともあります。それは臨機応変に。

だから逆にコロナになって、僕はいろいろ気づかされた。当たり前のことができない世の中になってしまったので、さらに感謝ですよね。その中でも、自分が好きなこと、仕事、遊び、ほんの少しだけ出来ている。それこそ爆弾が降ってこないだけで制限されているのは戦前と一緒ですよね。でも、ものがあるじゃないですか。食べ物も着るものも。連絡取ろうと思えば手紙でなくても電話やLINEなどツールとしてある。そう考えたときに制限はあるけど豊かだなと思えるようになったんですよ。爆弾降ってきたら死んじゃいますからね。コロナにかかって重病になって亡くなる方もいますが。

僕全部運だと思っています。だから運を良くするために徳を積むじゃないですけど、人のために何ができるかをしっかり考えた方が良い世の中になってきたなって。コロナだから会社が倒産して自暴自棄になって人を殺める、それって国のルールでは絶対だめじゃないですか。まかり通らないですよね。自分勝手になってしまう。そういうのも合わせ鏡じゃないですけど、よく考えるようになりましたね。確かに大変なのはみんな大変ですからね。

ファッションハウス　伊太利亜

千葉県銚子市新生町2-9-5　

TEL: 047-925-1431

営業時間：9:00 – 18:30

https://beauty-dream.jp/index.html