本日の言葉
人間は誰でも身体の中に100人の名医(自然治癒力のこと)を持っている。
ヒポクラテス(「医学の父」と呼ばれる古代ギリシアの医師)
ノナ・ブログライターのhiroです。
頭皮の荒れにお悩みを持つ方は多いですね。洗浄力の強いシャンプーを使っている方、カラー剤などの薬液によって荒れてしまう方、皮膚がデリケートな方などいらっしゃいます。そんなお悩みの方が、お知り合いや美容師さんに紹介されて、当社のnonaシャンプーのトライアルセットを購入してお試しになるケースも多いです。
特に毎日のシャンプーでは、洗浄力のマイルドなシャンプーを使うことが頭皮の荒れを悪化させないためにとても大切です。
▼参考記事
『vol.3_頭皮・髪にお悩みのある方のためのシャンプー選び』
少しでも頭皮の荒れを抑えていきたいですね。
今回は、人間の持つ「自然治癒力」に関して考えてみたいと思います。
目次
・自律神経
・まとめ
「自然治癒力」とは
自然治癒力という言葉を聞いたことをあるかと思います。
自然治癒とは、「生体が本来もっている回復機能によって病気やけがが治ること」(広辞苑)です。
つまり、自然治癒力とは、自分の力で体の不調を治していく自然の力のことということですね。
古代ギリシア(紀元前5世紀ごろ)の医師でヒポクラテスさんという方が、「人間は誰でも身体の中に100人の名医を持っている」という言葉を残しました。この「100人の名医」というのが、自然治癒力のことを指します。
このヒポクラテスさん、今では「医学の父」と呼ばれているようです。
この自然治癒力には、呼吸、運動、食事、心の持ち方などが影響してきます。
自律神経、ホルモン、免疫
自然治癒力を高めていくためにも、自律神経、ホルモン、免疫のバランスを保つことが大切といわれています。
・自律神経
交感神経と副交感神経の2つがあります。心身の重要機能である、呼吸、血液循環、体温、消化・吸収、排泄などをコントロールしています。
・ホルモン
代謝や成長などに必要です。
・免疫
細菌やウイルスなどに抵抗しています。
これらのバランスが崩れると、体調不良にもつながり、もちろん毛髪にも影響が出ます。
自然治癒力と髪の毛
毛髪の健全な成長を妨げる要因として代表的なものとして、以下があります。
・頭皮環境の悪化(炎症など)
・栄養バランスの悪化
・血行の悪化
・ホルモンバランスの乱れなど
自律神経、ホルモン、免疫が影響していることがわかると思います。
くせ毛で考えてみます。
くせ毛で悩んでいる方も多いのですが、先天性と後天性があります。先天性は治らないのですが、後天性はホルモンバランスの関係で治ったとの実例は多く報告されています。
また、石油系界面活性剤主成分のシャンプーやトリートメントを長期間使用すると、毛根や頭皮に強い化学的刺激を与え続けることになります。それによって、毛根がすり減って薄毛の原因にもなり、また毛髪が細くうねるようになることも。
何らかの継続的な化学的刺激、物理的刺激、精神的なオーバーストレス等により、免疫力が低下して自然治癒力が回復しない場合、くせ毛と脱毛症になる可能性があります。髪を傷めると毛髪内部のタンパク質(間充物質C -ケラチン)が減少し乾燥毛になることで、柔らかい吸水性の高い部分が傷み、より一層うねりが出るわけです。
nonaシャンプーを使い続けることで、「髪の毛にハリ・コシが出て、うねりが緩和された」など様々なくせ毛改善のお声を頂くことがあります。
これは、ただ「治ちゃった !」 というわけではありません。化学的刺激の少ないシャンプーを使っているうちに、頭皮環境が改善され、自然治癒力が回復したことで毛根が正常化しているだけなのです。
外部からの刺激性が自己免疫力より高いとトラブルが発生し、そのパターンが継続すると治りにくくなり慢性化します。
自律神経
そんな身体の不思議な機能である自律神経、ホルモン、免疫のうち、ホルモンや免疫系の制御にも関わっている自律神経を見ていきます。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類あります。
昼間は交感神経が活発になり、夜間になると副交感神経が活発になります。特徴はこんな感じです。
・交感神経-緊張、興奮、ストレス
・副交感神経-リラックス、休息状態
昼間に活動すると体力を使います。そして、免疫力も低下し、血管が収縮され血圧も上昇します。逆に、夜間には、休息・睡眠などでリラックスすることで、免疫力が回復され血管も修復されます。これをバランスよく行っています。
こうやって見ていくと、身体のメカニズムは神秘的だなと思います。しっかりオンオフがあるというか、表と裏がセットになっているというか。しかもそれを1日単位で繰り返しているんですよね。
ただ、現代では、どうしても生活習慣の影響で交感神経が強くなってしまいがちのようです。長時間労働で夜間にも仕事したり、家に帰っても寝るまでスマホを見ていたり、十分な睡眠時間が取れなかったり。
ストレスも多いですよね。ストレスが多くなると、便秘や下痢など腸への影響が出ます。そうなると、副交感神経の働きが弱くなり、血管収縮や血流悪化の原因になります。結果、十分な栄養分や酸素が全身に行き渡らなくなることに。もちろん、毛髪にも影響が出ます。
自律神経を整える
自律神経を整える方法はいろいろあるようですね。食生活の改善、運動、お風呂に浸かる、朝起きたときに日光を浴びる、腸内環境を整える、深呼吸などなど。
無理なく出来ることや、自分に合うものを見つけていければいいですね。
朝起きたときに日光を浴びることならすぐにできますよね。あとは、深呼吸もいいのではないかと思います。吸う息で交感神経を、吐く息では副交感神経を刺激するようです。ですので、吐く息を長めにすることで、リラックスできる副交感神経が優位になります。
深呼吸するときには、胸式呼吸では呼吸が浅くなり緊張してしまうので、腹式呼吸が良いといわれています。
腹式呼吸の方法はいくつかあるようですが、あまり形に意識しすぎると体に余計な力が入ってしまう気がしませんか? 私はそうでした。リラックスしたいのに、なぜか肩に力が入ってしまったり。
以前、合気道の先生に呼吸法を教えてもらっていたとき、その先生がこう言いました。「吐く時間や吸う時間は気にしないでいい。まずは、吐くことだけを意識する。大事なのは、吐きながら気持ちを下へ下へとしずめていくことです」と。
私は呼吸の秒数とか形にこだわるとどうしても力んでしまっていました。吐くときにただ気持ちを静めることに意識を置くだけで良いんだと思ったら、とてもラクに深呼吸できるようになりました。そして、自然と吐く息が長くなりました。
ストレス解消にもつながるので深呼吸はおすすめです。
▼参考記事
『vol.6_ストレスで髪が抜けた!? 健康的な毛髪のために知っておきたいストレスのお話』
まとめ
自然治癒力を高めることで少しでも頭皮の荒れを抑える結果に繋がれば、nonaシャンプーを提供している我々としても嬉しいです。
身体の持つ「正常に戻そうとする力」を学んでいくと、畏敬の念が起きてきます。
食生活、運動、睡眠、働き方、心の持ち方など、日々の生活習慣が自然治癒力に影響しているとなると、できるところから自分の生活スタイルを見直していかなければという気持ちにもなります。
自然治癒力を高める方法には、いろいろな考え方や方法論がありますが、その中で自分に合ったものを見つけていけると良いですね。