No.5 弱酸性?アルカリ性?肌だけではなく髪や頭皮にとても大事なpH(ペーハー)のお話

No.5 弱酸性?アルカリ性?肌だけではなく髪や頭皮にとても大事なpH(ペーハー)のお話

本日の言葉

The first wealth is health.

健康は第一の富である。

 

Ralph Waldo Emerson(ラルフ・ワルド・エマーソン)

 

pH(ペーハー)という言葉をご存知でしょうか?

 

普段あまり聞かない言葉かもしれません。

聞いたことあっても、少し化学っぽくて難しそうに感じるかもしれません。

 

では、「弱酸性」はどうでしょうか?

 

この言葉は馴染みがあると思います。洗顔や化粧品でよく使われていますよね。テレビのCMでも目にする機会もありますよね。

 

肌にとっても大事な「弱酸性」。これは、髪や頭皮にももちろん大事で、常に「弱酸性」を保っていたいものです。美容室でカラーやパーマをするとき、このpH(ペーハー)が関係してきます。

 

今回は、これだけは知って欲しいpH(ペーハー)のお話です。

 

目次

pH(ペーハー)とは

pH(ペーハー)によって髪がどう変化するか

カラーやパーマでは「開けたら閉めよう」

肌や頭皮への影響

(補足)バリア機能

まとめ

 

pH(ペーハー)とは

「酸性」や「アルカリ性」という言葉は聞いたことがあると思います。温泉に行くとお湯のタイプが「酸性」「中性」「アルカリ性」の表示があります。この強さを表すものとしてpH(ペーハー)というものがあります。「水素イオン濃度指数」とも呼ばれています。

 

pH(ペーハー)の数値は0から14まであり、4.5-6.5あたりを「弱酸性」と呼んでいます。ここより下がると「酸性」に、pH7前後が「中性」、これより上だと「アルカリ性」になります。

 

皮膚や髪の毛の健康的なpH(ペーハー)の値は「弱酸性」の4.5~6.5といわれています。なので、この状態に保っていくことが大切になります。

 

pH(ペーハー)によって髪がどう変化するか

髪のpH(ペーハー)が変わることで、状態も変わってきます。

 

毛髪はケラチンというタンパク質でできています(ケラチンはタンパク質が丈夫になったもの)。このケラチン・タンパク質は「酸性」に傾くほど硬くなり、「アルカリ性」に傾くほど柔らかく溶けやすくなる性質があります。

 

髪の毛の状態としてはこんな感じです。

「酸性」:髪が硬くなる

「弱酸性」:刺激に対して抵抗力があり傷みにくい

「アルカリ性」:刺激に対して抵抗力はなく髪のタンパク質が溶け出し、傷みやすくなる

 

髪の表面を覆っているキューティクルにも変化がでます。

「酸性」:ギュッと閉まる

「弱酸性」:丁度いい状態に閉まる

「アルカリ性」:開く

 

「酸性」でキューティクルが閉まりすぎると、硬くなり、ひどくなるとガシガシになって菊の花のように分解してしまいます。

 

「アルカリ性」ではキューティクルが開くため、髪の内部の栄養分が流出することに。

 

髪の毛は「弱酸性」に保つことが傷みにくい状態を維持することにつながるのです。ヘアケアの基本は、髪の毛を「弱酸性」に維持していくことになります。

 

カラーやパーマでは「開けたら閉めよう」

美容室でカラーやパーマをする機会も多いと思います。

 

実は、カラーやパーマといった施術を行う際、使われる薬剤でこのpH(ペーハー)が変わります。

 

一般的な薬剤では、毛髪は「アルカリ性」に傾きます。pH(ペーハー)でいうと9~10くらいに。そうなると、キューティクルは大きく開き、中の栄養分は抜け出ます。この状態のまま放置しておくと、当然傷みやすい状態になってしまいます。

 

多くの美容室では、このカラーやパーマを行う際に、最終的に毛髪を「弱酸性」に戻す工程を取り入れています。行きつけの美容室がどのように処理をしているか気になったら、担当の美容師さんに聞いてみると良いと思います。

 

ちなみに、nonaが推奨している施術方法では、カラーやパーマの施術でキューティクルが開いた状態のときに、栄養分を髪内部に補給し、最終的にキューティクルを閉じpH(ペーハー)を「弱酸性」の状態にしていきます。

 

▼参考ページ

毛髪のpH(ペーハー)を「弱酸性」に戻す業務用商品

 

もともと閉じていたものを外部刺激(薬剤)で開けたのですから、しっかり閉めてあげることが基本です。「開けたら閉める」。扉も開けたら閉める。同じことです。

 

肌や頭皮への影響

日常生活の中で、私たちの肌や頭皮には雑菌がくっつきます。

 

「弱酸性」に保っていると、殺菌作用により雑菌を落としてくれます。「アルカリ性」に傾くと、バリア機能(後述)が弱くなり、雑菌も繁殖するため皮膚のトラブルが起きやすくなります。湿疹、水虫、皮膚のトラブルは大抵アルカリに傾いています。反対に「酸性」に傾くと、殺菌作用はありますが皮膚は硬くなります。

 

美容室でのカラーやパーマの施術で薬剤が頭皮にくっつくと、頭皮のpH(ペーハー)も「アルカリ性」に傾くことがあります。もちろんこの状態で放置しておくと、頭皮の状態も悪くなってしまいます。

 

(補足)バリア機能

バリア機能は、外部からの刺激物や異物を肌内部に通さないようにしたり、身体の内側の水分が逃げないようしたりしています。

 

バリア機能は、洗いすぎ、洗浄力の強いシャンプーの使用、偏った食生活、睡眠不足、ストレス過多などで低下するといわれています。

 

健康的な肌の状態を保つため、健康的な髪の毛のためにも、生活習慣を整えていくことが大事になります。

 

▼参考記事

vol.4_ヘアケアは「修復」ではなく「畑を耕す」から

 

まとめ

pH(ペーハー)によって髪の状態が変わることがおわかり頂けたかと思います。

 

美容室でカラーやパーマをしているとき、髪の毛のpH(ペーハー)は変動し負荷もかかっています。

 

pH(ペーハー)を「弱酸性」に保つことで髪の強度は保たれます。

 

「アルカリ性」に傾いたら「弱酸性」へ。「酸性」に傾いたら「弱酸性」へ。キューティクルも「開けたら閉める」。

 

そして、日々のヘアケアでは「弱酸性」を保っていく。

 

これがぜひ知っておいて欲しいヘアケアの基本です。