本日の言葉
We don’t laugh because we’re happy – we’re happy because we laugh.
楽しいから笑うのではない。笑うから楽しくなるのである。
William James(ウィリアム・ジェームズ)
頭皮のお悩みを持っている人が増えています。乾燥、かぶれ、湿疹、赤み、かゆみ、フケ、ニオイ、ベタつきなど。炎症を起こしかゆくなり、ついつい掻いてしまって余計に頭皮の炎症につながった、なんて経験された方も多いのではないでしょうか。
髪のお悩みを抱えている人も多いですね。ぱさつき、うねり、くせ、ごわつき、広がり、白髪、薄毛など。
朝起きたときに髪の状態が良いと、一日がハッピーな気持ちで始められますよね。自分自身の状態が良いと、モチベーションも上がります。早く学校や職場に行きたくなる、友達や恋人・パートナーに会いたくなる、家族や孫に会いたくなる。
美容室で信頼できる美容師さんにアドバイスをもらいながら、自分に合ったヘアスタイルやヘアケア商品を見つけていこうとしている方も多いと思います。
今回は、ヘアケアの1番基本的な部分を簡単にお伝えしていきます。
もちろん、それは、「シャンプー」です!
目次
② 栄養
③ 血行促進
④ 心のケア
・まとめ
そもそもシャンプーとは?
ここで問題です。
もともとのシャンプーの意味はなんでしょうか?
シャンプー(Shampoo)はヒンドゥー語で「押す・マッサージ」という意味が元になっています。頭皮マッサージのことを指す言葉として使用されていました。本来の意味は、髪を洗うことではなく、「お湯やハーブを使用して頭皮をマッサージすること」だったのです。
よく、髪の洗い方の手順で、頭皮をマッサージするようにという部分が出てきますよね。これはそういうところから来ているんです。
シャンプーは何で出てきている?
シャンプーはどのような成分で作られているかご存知ですか?
大きく分けると、「水」、「界面活性剤」、「その他」に分かれます。
- 水(50~70%) ・・・ シャンプーのベースとなる素材
- 界面活性剤(30~40%) ・・・ 成分を混ざりやすくする補助成分
- その他(10~20%) ・・・ 界面活性剤を補助する成分、防腐剤、香料など
「水」というのはなんとなくイメージつきますよね。液体ですから。
次に多い「界面活性剤」というのがとても重要です!
「界面活性剤」について
「界面活性剤」は簡単にいうと、水と油を混ざりやすくしてくれるものです。水になじみやすい部分と、油になじみやすい部分の両方を併せもち、この特徴で汚れを取る働きが生まれるのです。
シャンプーの界面活性剤は「アニオン活性剤」と呼ばれ、油になじむ部分で汚れを包み込み、水になじみやすい部分で水になじますことで流していきます。
リンスやコンディショナーは「カチオン活性剤」と呼ばれ、逆の働き方をします。リンスなどに配合されている油分を髪に付着させることで、髪の表面に潤いを持たせることができます。
このように、「界面活性剤」には種類があり、特徴や用途が異なります。
活性剤の種類 | 特徴 | 用途 | |
イオン性 | カチオン界面活性剤 |
|
リンス、コンディショナーなど |
アニオン界面活性剤 |
|
石鹸、シャンプーなど | |
両性界面活性剤 |
|
シャンプー泡立ち補助剤など | |
非イオン性 | ノニオン界面活性剤 |
|
乳化剤、可溶化剤など |
石油由来? 天然由来?
あなたの今使っているシャンプーの主成分は何かを見ていきましょう。まずは、今お使いのシャンプーボトルの裏面を見てください。成分表示があります。
シャンプーの主成分はアニオン活性剤と両性活性剤に分かれます。アニオン活性剤の中では、石油由来原料と天然由来原料に分かれます。
代表的な3つの種類のシャンプーをお伝えします。
① 高級アルコール系シャンプー
② アミノ酸系シャンプー
③ 石けん系シャンプー
では、それぞれ簡単に見ていきましょう。
① <石油由来原料> 高級アルコール系
ドラッグストアやスーパーなどで売っているシャンプーの多くは石油由来原料の「高級アルコール系」です。美容室で売られているシャンプーにも「高級アルコール系」シャンプーはあります。
「高級アルコール系」と聞くと、何か高価なイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、これは、品質や価格が高いという意味ではありません!分子中の炭素原子数の多いか少ないかで、多いものを「高級」と呼んでいます。
高級アルコール系には、このような成分があります。シャンプーボトルの裏面の成分表示で、水の次くらいにくるものです。
・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
・ラウレス-5硫酸Na など
簡単な特徴は3つです。
- 洗浄力が強い
- 泡立ちが良い
- 安い
高級アルコール系シャンプーは、洗浄力が強く泡立ちも良く、また安価で購入できるため消費者に好まれます。ただし、地肌への刺激性が強いものもあるので注意が必要です。
シャンプーするときに使いすぎると、肌の有用物を除去しすぎる可能性があります。また、洗う力が強すぎると、髪や地肌の健康を保つために必要な成分まで取り去ってしまい、様々なトラブルを引き起こすこともあるのです。
特に、肌にトラブルを抱えている方は、高級アルコール系シャンプーより洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーをオススメします。
② <天然由来原料> アミノ酸系シャンプー
アミノ酸系シャンプーの主成分は天然由来原料です。
アミノ酸というと何をイメージしますか?
食べもの?
飲料?
アミノ酸はタンパク質の元になるものです。人間の身体はタンパク質でできています。筋肉も皮膚も骨も爪も髪もすべてタンパク質。このタンパク質はアミノ酸が繋がってできているものです。
成分表示としては、このようなものがあります。
・ラウロイルグルタミン酸Na
・ココイルグルタミン酸Na
・ラウロイルメチルアラニンNa など
アミノ酸系シャンプーの特徴
- 洗浄力がマイルド
- ヘアカラーの色持ちが良い
- 生分解性が良い
- 泡立ちはあまり良くない
髪を作っている大半の成分は「ケラチン」というタンパク質です。毛髪と同じ成分であるアミノ酸で洗うことにより、キューティクルを荒らさずに頭皮を傷めないといった特徴があります。アミノ酸洗浄成分はマイルドで、必要以上に髪の皮脂を奪わず、保湿力にも優れているといったメリットもあります。
初めてアミノ酸系シャンプーをお使いになった方は、高級アルコール系シャンプーに比べ泡立ちが悪く感じることがあるかもしれません。
また、あまり知られていないのですが、「アミノ酸系シャンプー」と謳っているシャンプーの中に、アミノ酸系主成分以外に、高級アルコール系シャンプーの主成分が入っているものもあります。
▼参考ページ
③ <天然由来原料> 石けん系シャンプー
石けん系シャンプーは、石けんを原料として作られているシャンプーです。
・オレイン酸Na
・ラウリン酸K
・ラウレス-3酢酸Na など
特徴としては、
- 洗浄力が強い
- 泡立ちが良い
- 生分解性が良い
- きしみやすい
天然原料で無添加なものが多いので、安全志向の方で支持する方が多いです。
石けん系シャンプーはアミノ酸系シャンプーに比べ、洗浄力が強いです。乾燥肌の方が使用すると、必要以上に皮脂を取りすぎてしまうことでの頭皮トラブルにつながることもあります。
石けん系シャンプーは洗い上がりがきしみやすくなります。髪や肌の健康的な状態は弱酸性ですが、石けんはアルカリ性のため、髪を洗うと髪がアルカリ性に傾きます。これによりキューティクルが開き、きしみやごわつきの原因になるのです。
自分に合ったシャンプー選び
あなたの今お使いのシャンプーはどのタイプでしょうか?
① 高級アルコール系シャンプー
② アミノ酸系シャンプー
③ 石けん系シャンプー
それぞれ特徴があり、人によってはその特徴がメリットにもなればデメリットにもなります。
まずは、自分の使っているシャンプーにどういった特徴があるかを知ることから始め、それが自分の頭皮や髪の状態と合うものかどうかを考えてみると良いと思います。
自分に合うシャンプーを選んでいくことが、頭皮や髪のお悩みを少しでも少なくしていくことにつながっていきます。
まとめ
弊社には頭皮にお悩みを持つ方からのお問い合わせが増えています。乾燥、かぶれ、湿疹、赤み、かゆみ、フケ、ニオイ、ベタつきなど。そして、髪にもお悩みを感じるかたが多いですね。ぱさつき、うねり、くせ、ごわつき、広がり、白髪、薄毛など。
nonaシャンプーを取り扱っている美容室の方がこう仰っていました。
『美』とはその人のモチベーションを上げるものだと思います。自分の見た目が気に入ると、いろんな方面でプラスでしかないですよね。
▼参考記事
少しでも頭皮や髪のお悩みを毎日のシャンプーで取り除けたら、日々の生活が気分よく笑顔も増えていくと思います。
そのためにも、ぜひ自分に合ったシャンプー選びをしていきましょう。